今月の樹になる話題(2025年9月)

雑記

まえがき

前回の投稿から期間がだいぶ空いてしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

ここ数か月、良いことも悪いことも含めてイベントが盛りだくさんで投稿が滞ってしまいました。

6月にはNJ州内で引っ越しをしてマンハッタンからの距離がさらに遠くなってしまいましたが、引っ越し先は非常に住みやすい環境で満足しています。

それでは、今月の樹になる話題に行ってみましょう!!

樹になるニュース

One Big Beautiful Bill Actの成立

2025年7月4日、トランプ大統領が「One Big Beautiful Bill Act(OBBB)」に署名し、上院と下院で承認されたこの法案が成立しました。前任期中に成立した「Tax Cuts and Jobs Act(TCJA)」の納税者に優しい多くの規定を延長していることが大きなポイントになりますが、以下に個人と企業に影響を与える主要な点を記載します。

個人所得税

  1. チップ収入に対する新たな税額控除
  2. 自動車ローン利子の控除
  3. 高齢者向け税額控除の導入
  4. 子ども税額控除の増額
  5. トランプアカウント(子ども資産形成口座)の設立

企業向け税制

  1. 法人税率21%の維持
  2. ボーナス減価償却の復活と拡大
  3. 研究開発費の資産化(Section 174)の見直し
  4. 事業利息控除ルールの緩和
  5. 国際課税の強化

今後はアメリカの空港で靴を脱ぐ必要なしに

2025年7月8日、米国国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官は、TSA(運輸保安局)が新たな方針を導入し、米国内の空港セキュリティチェックポイントで乗客が靴を脱ぐ必要がなくなると発表しました。

この新しいポリシーは、旅行者の利便性を向上させ、セキュリティチェックの効率化を図るもので、待ち時間の短縮が期待されています。ノーム長官は、「“靴を脱ぐ”ポリシーの廃止は、DHS が空港全体の旅行体験を近代化し向上させる最新の取り組み」と述べ、「当局の最先端技術と多層セキュリティ体制により、安全性を維持しながらこの変更を実現できると確信している」と説明しました。

ただし、本人確認やSecure Flight の審査など、TSA の他の多層的なセキュリティ手順は引き続き適用されます。また、特定の状況下では、検査員の判断により靴の脱衣を求められるケースもありようです。

この靴脱ぎポリシーの廃止は、2006年に導入されて以来およそ19年続いたルールの終了を意味します。当時は、2001 年の「靴爆弾事件」に端を発する恐怖への対応として、全乗客に靴の脱衣が義務づけられていました。

加えて、7 月 2 日には、アクティブな軍人やその家族に TSA PreCheck 優遇と専用レーンを提供する「Serve with Honor, Travel with Ease」プログラムが発表され、5 月には空港チェックポイントでの REAL ID の運用開始によって保安プロセスの効率化が進められています。

米国、輸入“少額非課税”ルールを世界規模で廃止へ — 個人輸入などへの影響は?

アメリカのトランプ大統領が2025年7月30日、少額貨物の輸入に対する「非課税基準額(デミニミス)」のルールを全世界に対して停止する大統領令を出しました。


「デミニミス(de minimis)」とは?

長らくアメリカでは、輸入する商品の申告額が 800ドル以下 のものについては、関税・通関手続きを簡略化し、関税を免除する制度がありました。これは「デミニミス」ルールと呼ばれ、少額物品の輸入においてコストや手間を抑えるための措置です。


今回の変更ポイント

  1. 全世界対象へ
    これまで一部の国(中国など)では停止されていましたが、今回の大統領令で、どの国・地域からの輸入でもデミニミスの対象となる貨物が対象外になります。つまり、800ドル以下でも例外なく輸入申告が必要に。
  2. 実施時期
    この新しいルールは、東部時間で 8月29日0:01 から有効となりました。これは通関手続きにおいて、電子申告システム(ACE)を利用して関税などを支払う必要があることを意味します。郵便で送られるもの(国際郵便ネットワーク経由の品物)については一定期間、特例的な扱いがあります。
  3. 郵便物の扱い
    国際郵便による輸入品は、ルール変更後6ヵ月間、以下のいずれかを選べるようになります:
    • 原産国と価値に基づいた従価税率を適用する
    • 関税率に応じて、「1点あたり80〜200ドル」の固定税額を選ぶ(関税率によって異なる)
  4. その他の免税措置など
    また旅行者が個人で持ち込む物品(たとえば200ドル未満)については、引き続き免税で持ち込める措置があります。今回の改正でこの部分は維持されます。

なぜ、いつ廃止される予定だったのか?

この「デミニミス」の免税制度は、実はOBBBAによって、2027年7月1日付で廃止される予定でした。今回の大統領令では、この廃止が約 1年半前倒し された形です。


日本(消費者・輸入業者)への影響

この変更は、特に小口の輸入や個人輸入を行っている人たちにとって無視できないものです。

  • 少額でも関税・申告が必要になるため、コストと手間が増える可能性が高い。
  • 海外通販で800ドル以下のものを買っていた場合、「関税+輸入申告料」などを別途考慮する必要あり。
  • 国際郵便物の制度も一部変わるので、「どの輸入方法をとるか」によって差が出る可能性あり。

総じて

今後は「少額だから問題ないだろう」という輸入が、これまでよりも規制面での注意が必要になります。日本からアメリカ向け・アメリカから日本向けどちらにせよ、越境輸入・ECビジネスには影響が出そうです。

もしご自身が該当する輸入をしているなら、輸入コストを事前に確認すること、また通関書類の準備や申告方法の変更を理解しておくことが大切だと思います。

火星に“生命の痕跡”?NASAが岩石から有機物を発見

アメリカの宇宙開発機関NASAが、火星にかつて微生物が存在した可能性を示す痕跡を発見したと発表しました。ニュースを読んで「ついに来たか!」と思った方も多いかもしれません。私もワクワクしました。


火星探査車が見つけた不思議な斑点

調査が行われたのは、火星のクレーター。そこはかつて水があったと考えられている場所で、探査車が2024年7月に観測した際、岩に数ミリほどの斑点を発見しました。

X線や紫外線で分析したところ、鉄や硫黄の化合物、さらに有機物が検出されたのです。興味深いのは、これらの化合物は地球上では微生物の活動によって生成されるケースがある、という点。つまり、火星でも同じように微生物が生きていた可能性があるというわけです。


「最も明確な兆候かもしれない」

この研究成果はイギリスの科学雑誌『ネイチャー』に掲載されました。NASAのダフィー長官代行は記者会見で「火星で発見した生命の最も明確な兆候かもしれない」と語り、大きな意味を持つ成果だと評価しました。


サンプルを地球に持ち帰れるかがカギ

ただし、本当に火星に生命がいたのかを確かめるには、火星のサンプルを地球に持ち帰り、さらに高度な分析を行う必要があるとのこと。

しかしここで問題が。トランプ政権は予算削減の一環として、このサンプルリターン計画を終了する方針を打ち出しています。研究がストップしてしまうのでは、と懸念の声も上がっています。

樹になるトピック

今月はお休みさせていただきます。

樹になるコンテンツ

NotebookLM

最近、「NotebookLM」という Google が開発している AI ツールが話題になっているので、ここで改めて紹介しておきたいと思います。ノートや資料をたくさん扱う人にとっては、結構便利な存在になりそうなので、自分の用途に合うかどうかの判断材料にもなるかと思います。


NotebookLM って何?

簡単に言えば、NotebookLM は 自分の手持ちの資料やノート(PDF、Google Docs、ウェブページ、YouTube動画のトランスクリプトなど)をアップロードして、それらを AI によって整理・解析してもらえるツールです。目的に応じて、内容を要約したり、重要なポイントを抽出したり、勉強ガイドを作ったり、さらにはポッドキャスト形式の「読み上げ+会話」のようなオーディオサマリーを生成したりもできます。


特に「いいな」と思うところ

私が使ってみて「ここが強いかも」と思ったポイントをいくつか挙げます。

  1. 自分の資料に基づいて答えてくれる安心感
    NotebookLM は、自分がアップロードしたファイル・資料をもとに応答するので、どこから情報を取ってきたかが分かりやすく、いわゆる AI の「でっち上げ」が起きにくい設計という話が多いです。
  2. 学習支援機能が充実してきている
    フラッシュカード(単語・要点の復習用カード)やクイズ生成、要約・勉強ガイドなどを自動生成する機能が、どんどん改善されています。特に、勉強や研究で大量の資料と格闘する人には大きな助けになる。
  3. 音声で聞けるまとめ(Audio Overviews など)
    読むだけじゃなく、音で聞ける要約がとれるのが嬉しい。移動中とか別の作業をしながら「ながら聴き」できるのは便利です。
  4. マルチフォーマット対応
    PDF、テキスト、Google Docs/Slides、YouTube動画(字幕・テキストあり)、ウェブリンクなど、いろんな資料がソースとして使えるところ。資料形式で悩むことが少なくなる。
  5. 共有・コラボレーションの機能も進化中
    ノートブックを他の人と共有したり、閲覧専用にしたりできる機能もあります。研究/チームプロジェクト用途にも使いやすくなってきてます。

注意したいところ・使う上での課題

もちろん、「万能」ではないので、使う前に押さえておきたい点もあります。

  • アップロードできる資料の容量や数など制限がある
    無料プランだと、「ノートブック数」「ソース数」「1つのソース(資料)の大きさ」などに制限があります。たくさんの資料を扱いたいなら、有料プラン(Plus や Enterprise)を検討する必要があります。
  • 機密性の高いデータの扱いは慎重に
    原則として自分がアップロードした資料が応答の根拠になるとはいえ、クラウド上にデータを置くので、完全にプライベートが求められる内容(個人情報、機密資料など)をどこまで使うかは検討が必要です。サービス規約やセキュリティ設定を確認しておきたいです。
  • 「AIの誤り・曖昧さ」がゼロにはならない
    要約や要点抽出などではどうしても情報が削ぎ落とされる部分が出てきます。また、資料内の情報自体があいまいだったり欠落があると、回答もその影響を受けるので、「答え=完全な真実」というより「参考になる方向性」として使うのがいいと思います。

誰に向いているか・どう使うといいか

私の経験から「NotebookLM を使うといい人/使い方」は以下の通りです。

  • 学生・研究者
    論文・教材をまとめたり、試験勉強用の復習ツールとして使う。長い資料を読み込むのが苦手なときに要点を抽出してもらったり、クイズで確認したり。
  • ライター・ブロガー
    手持ちのリサーチ資料を整理して、記事の草案を作ったり、構成案を出してもらったりするのに便利。あとはポッドキャスト風に音声で聞ける要約を使ってアイデア出しするのもアリ。
  • チームでのドキュメント共有・学び合い
    プロジェクト資料、マニュアル、FAQ などを共有ノートブックに入れて、チームメンバーが必要なときに検索したり質問できるようにする。
  • 時間をかけたくない人
    資料を読むのに時間をかけたくない/まず概要をつかみたい人におすすめ。最初にざっと全体像を把握してから、重点を絞って読むと効率がいい。

最新のアップデート & 今後期待できそうなこと

最近の NotebookLM のアップデートで気になったもの・期待できるものもまとめておきます:

  • レポート作成機能(ブログ記事風、説明記事風など複数フォーマット)が強化されてきている。
  • Audio Overviews や Video Overviews が対応言語を増やしてきており、マルチリンガル対応が進んでいる。
  • モバイル版アプリも存在し、外出先で使えるようになってきている。
  • 会社・組織での利用を考えた「Enterprise」版があり、セキュリティ・コンプライアンスの強化が図られている。

私の使い方と感想

私は普段、複数の資料を同時に読み込んだり、膨大な文字数の資料をリサーチすることが多いので、NotebookLM を使って「まず要点を掴む →質問を考える →内容を深掘りする」という流れを作るのにとても役立っています。特に「音声で聞けるまとめ」が、自分の体が使える時間(移動中とか家事中とか)に知識を取り込むのに良いですね。

AI による要約や抽出は便利だけど、人間の判断や裏付けがないと誤解や抜け漏れが生まれるので、「全部任せてOK」ではなく、必ず元資料に戻る習慣を持っておくことが大事だと思います。

もしあなたがノートや資料をたくさん扱うなら、一度 NotebookLM を試してみる価値は十分にあると思います。無料で使える範囲でも「このツールが自分のスタイルに合うか」はわかるはず。

樹になる資産形成

4月以降全体的に市場が落ち込んでいたので、あまり個別株に手を出さないようにと考えていたのですが、少額ですが、結果手を出してしまいロスが膨らんでしまいました。

  • ESE: (21.23)%
  • LIF: 4.27%
  • FUTU: (13.58)%

8月ぐらいから市場が回復してきたので、売却を待つべきだったかもしれません。現在は3割ぐらいをS&P 500インデックスファンドのVOOで保有し、一部を現金保有、残りを個別株に充てています。

以下は保有中の銘柄になります:

樹になる店

Yakiniku Futago – SOHO

今回の樹になる店はクオリティーの高い日本の焼き肉が楽しめるYakiniku Futagoです。

結婚記念日で訪れたのですが、大当たりでした!

マンハッタンには2軒在るのですが、SOHO店の方は予約者のみ来店可能となっており、他の店舗とも様相がだいぶ異なっています。

すべての料理が美味しく、店員さんもフレンドリーだったので、また特別な機会に訪れてみたいです!

Yakiniku Futago – SOHO

341 W Broadway, New York, NY 10013

Mon Closed

Tue-Thu 5:00 PM – 11:00 PM

Fri-Sat 12:00 PM – 2:30 PM, 5:00 PM – 11:00 PM

Sun 12:00 PM – 2:30 PM, 5:00 PM – 10:00 PM

あとがき

久し振りの投稿となりましたが、皆さん楽しんでいただけましたでしょうか?

今回はプライベートでいろいろあり投稿が滞ってしまいましたが、次回こそは間隔を空けずに投稿したいと思います。

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