皆さん、今週はいかがお過ごしになりましたでしょうか?
さて、今週も個人的に気になったニュースを紹介させていただきます。
米大富豪の納税状況
アメリカの非営利の報道機関ProPublicaによると、複数のアメリカの大富豪が所得税を少額またはゼロに抑えていた年もあることが分かりました。
調査報道によると、所得税をゼロに抑えていた大富豪には、Amazon.comの創業者Jeff Bezos氏やTeslaのCEOであるElon Musk氏が含まれているようです。
両者ともに現在世界1位と2位を争う大富豪ですが、所得税をゼロに抑えていた事実には驚きです。
また、その他の大富豪としてMichael Bloomberg氏やGeorge Soros氏についても同様に所得税をゼロに抑えていた年があったようです。
米国労働省統計局の2019年12月統計を基にした発表では、アメリカの年間平均所得は$51,960で、IRSの発表では2018年の平均税率は13.3%、またアメリカの最低税率は現在10%ですが、ProPublicaの報道では、2014年~2018年の実績を基にすると、Elon Musk氏の実効税率は3.27%、Michael Bloomberg氏は1.30%、Jeff Bezos氏は0.98%、投資の神様と呼ばれるWarren Buffett氏の実効税率は何と0.10%だったということなので驚愕です!
気になる彼らの節税方法になりますが、これらの名だたる大富豪は、所得に区分されないように収入を構成することにより、連邦税をほとんど支払うことなく莫大な資産を築いているようです。
一般的な賃金所得者は、所得税の対象となる給与を収入源として生計を立てていますが、所得税をゼロに近い状態に抑えている大富豪は、合法的に所有株式を担保にして比較的低率で借金するなどして、この節税生活を可能とさせているようです。
Joe Biden大統領は、キャピタルゲインの税率を上げることで貧富の差を是正することを目論んでいますが、この方法ではヘッジファンドのマネージャーのような一部の富裕層が支払う税金は増えるだろうが、上記に名前の上がった超富裕層の所得税にはほとんど影響がないことになりそうです。
ビットコインの法定通貨採用
中南米のエルサルバドルのNayib Bukele大統領は、マイアミで行われたビットコインのイベントにおいて、ビットコインをエルサルバドルの法定通貨にすることを目指すと発表しました。
仮にビットコインがエルサルバドルの法定通貨になったとすれば、世界初の事例となります。
エルサルバドルでは、国民の約70%が銀行口座やクレジットカードを持っておらず、手持ちの現金で経済が回っている現状があります。
また、国内総生産の20%以上は、国外へ出稼ぎに行った移民からの送金が占めており、国外からの送金受付には10%の手数料がかかり、受け取りまで数日掛かることもあるとのことです。
これらの現状を踏まえて、ビットコインであるならば、そのような手間や時間、不確実性を取り除くことができることを見越しているようです。
6月7日、Bukele大統領は、同国ではビットコインや仮想通貨の起業家に永住権を付与することを検討していると明らかにしています。
さらに、法定通貨となった場合には、キャピタルゲインも課税されなくなるなど、仮想通貨関連のビジネスにとって手厚い待遇となります。
このエルサルバドルの動きについて、トンガ王国や中南米諸国の一部の政治はこれに続けとばかりのポジティブな姿勢を見せているようです。
最近特に乱高下している仮想通貨市場ですが、実際に法定通貨としてビットコインが上手く機能するかどうか気になるところです。
AppleがiOS15の新機能を発表
6月7日、AppleはWWDCの中で各製品の新機能を発表する中、iOS15に関する発表は大きな注目を浴びることになりました。
iOS15ではFacetimeやメッセンジャーなどにおいて様々な新機能が発表されましたが、私が特に気になった新機能はApple Walletにおける機能強化です。
iOS15を用いたApple Walletを使用することにより、2021年後半からiPhoneが鍵や運転免許証などのIDカードの代わりになるようです。
IDカードについては参加している州でのみ利用できるとのことですが、今のところどの州が含まれているかは明らかになっていません。
ただ、IBMもニューヨーク州と協力して、COVID-19ワクチンのデジタルパスポートを拡張してデジタル運転免許証を開発する予定とのことなので、ニューヨーク州が上記の参加州に含まれる可能性は十分に高いと言えます。
鍵としては、ホテルのカードキーやスマートハウスの鍵の代わりになることが期待されています。
近い将来にはアナログの免許証は撤廃され、デジタル免許証が主流となり、車を運転する際にデジタル免許証で本人確認が行われ、盗難防止や、デジタル免許証が無ければ車が動かないなどして、免許証忘れを防止することが期待されるかもしれませんね!
世界中のネットワークが一斉にダウン
6月8日、イギリス政府のWebサイト、Amazon、イギリスの公共放送であるBBCや、画像共有サービスのPinterest、ソーシャルニュースサイトのRedditなど、一見すると関連がない複数のWebサイト・Webサービスが一斉に1時間に渡りダウンしました。
複数のWebサイトがダウンした原因は、コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)大手であるFastly社の障害が原因だったことが判明しました。
CDNの仕組み上、CDNプロバイダーで障害が発生すると、多くのWebサイトやWebサービスが影響を受けることになり、今回の障害ではCDNでホストされているコンテンツへのリクエストが処理されないようになり、世界中のWebサイトが一斉にオフラインになったようです。
Fastly社の発表によると、障害はセキュリティ上の問題やハッキングによって引き起こされたのではなく、同社のバグが原因で、顧客の一人が設定を変更した際に障害が発生してしまったようです。
昨今ではあらゆることがインターネットに依存していますが、何かより重大なサービスに関わるシステム障害が起きない、または起きてもすぐに対処されることを願うばかりです。
コロニアル・パイプラインの身代金を回収
先日、ハッカー集団であるDarksideがアメリカ最大の石油パイプラインを管理する企業であるColonial Pipelineを標的にしたランサムウェア攻撃を行い、身代金として75ビットコイン(当時440万ドル相当)が支払われましたが、6月7日、アメリカ司法省は身代金の内、63.7ビットコイン(当時230万ドル相当)を回収したと発表しました。
アメリカ司法省によると、FBIはDarksideが身代金の送金先に指定したビットコインウォレットのパスワードを入手したため、簡単に資金を差し押さえることができたそうです。
これは良いニュースなのですが、ビットコイン市場的には悪いニュースとなり、この発表を受けて暗号資産の安全性が揺らいだとされてビットコインの価格が大きく下落することになりました。
自由の女神の妹が独立記念日に来訪
自由の女神の妹が、独立記念日に合わせて、フランスからニューヨーク市にやってくるようです。
展示期間は7月1日から5日までで、自由の女神があるLibety Islandの向かいにあるEllis Islandに展示されるようです。
リトルシスターと名付けられた妹像は高さ274cmで、姉である自由の女神の16分の1のサイズだということです。
ニューヨークの自由の女神像は、1865年の南北戦争終結後にフランスから友好の証としてプレゼントされ、女神像の足にある壊された鎖と足かせは、奴隷制度の廃止を意味するようです。
是非この機会に姉妹像を見に行きましょう!
食レポ:The Islands
今週ご紹介するのはBrooklyn Botanic Gardenの近くにあるカリビアンレストラン「The Islands」です。
注文したのは「Jerk Chicken」と「Oxtail」の2品。
Jerk Chickenは独特のスパイスが効いていて辛く癖になる味付けでした。
Oxtailも甘塩っぱいタレに浸け込まれていてt、サイドの野菜やライスと非常によく合いました。
The Islands 671 Washington Ave, Brooklyn, NY 11238 Tue-Sun, 12:00 PM - 10:00 PM Monday, CLOSED
あとがき
今週は仕事の内容が濃くて精神的な疲れが溜まってしまったのと、朝早起きして日食を観に行ったのに、あいにくの曇り空で太陽が終始隠れてしまったのが心残りとなってしまった1週間でしたが、平日の夜にテニスをしたり、週末にダウンタウンでアート巡りをしたり、毎週恒例となっているケーキ屋さんのHarbsへ行ったり、Brooklyn Botanic Gardenへ行ったりとストレス発散が上手くできた週末を過ごせました。
皆さん、ぜひ来週も良い日々をお過ごしくださいね!
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