ニューヨークの治安事情+私の実体験

ライフハック

新型コロナウイルスのワクチンも徐々に行き渡ってきており、そろそろ久し振りに旅行をなんてお考えの方もいらっしゃるかと思います。

今回は旅行先にニューヨークをお考えになっている皆さんにニューヨークの治安事情を私の実体験も含めてご紹介させていただきます。

ニューヨークと聞くと、最近ヘイトクライムのニュースと相まって非常に治安が悪い街だと思って心配される方が多いと思います。

確かに世界トップクラスの治安を誇る日本と比較すると気を引き締めて旅行や生活する必要がありますが、ちょっとしたことを知っていれば危険な犯罪に巻き込まれることなく、安心してニューヨーク旅行を楽しむことができると思います。

ニューヨークの危険なエリア

まず、ニューヨークには、市内の犯罪エリアを視覚的に確認できるNYC Crime Mapというサービスがあります。

NYC Crime Map

https://maps.nyc.gov/crime/
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観光客の多い場所も犯罪の発生率が高い傾向にありますが、その分銃を持った警察が至るところに配備され警備もしっかりしているので深刻な犯罪に巻き込まれる可能性はそれほど高くはありません。

イーストハーレムの一部と、ブルックリンの観光地化されていない地域、サウスブロンクスなどが相対的に危険なエリアとされていますので、もし旅行でホテルを探したり、民泊Airbnbで滞在先を選ぶ場合にはこれらのエリアを避けたほうが無難です。

私は先日テニスの試合でイーストハーレムへ行く必要があったのですが、125th Street駅周辺には麻薬中毒の人が密集しており、みんな物思いに何か叫んでいてまさに世紀末といった感じでした。

そこからバスでテニス会場へ移動したのですが、運悪く麻薬中毒者の一人がバスに乗り込んできており車内はカオス状態になりました。

しかも、その麻薬中毒者が発した暴言を個人的に受け取った乗客の一人が麻薬中毒者の顔面を殴るなどして私の寿命が少し縮まってしまいました。

結局、殴った乗客はすぐにバスを降ろされましたが、麻薬中毒者は降りることを拒み、そのまま私の目的地まで一緒に乗車することになりました。

この経験から、イーストハーレムには今後近づかないことを決心しましたが、再度同会場でテニスの試合があったのでチームメートに車で連れて行ってもらいました。

皆さんも危険とされている地域には出来るだけ近づかないよう気を付けてくださいね。

ニューヨークの避けたい場所・シチュエーション

セントラルパークなどを含めた公園は日中は人も多く安全だと言えますが、夜や早朝は暗く閑散としているので近寄らない方が無難です。

また、一般的に人通りが少ない通りや夜中の地下鉄の利用なども避けたほうが良いでしょう。

また、時間帯に関わらず最近地下鉄で後ろから突然背中を押され線路に落とされる犯罪が多発しています。

ニューヨークの地下鉄は日本と違ってホームドアが一切設置されていません。

電車に乗る際には突き落とし犯罪を避けるために出来るだけ線路から離れたところで待機しましょう。

それとニューヨークには地域に関係なく麻薬中毒者が信じられない数でいます。

奇声を上げている人や異常な行動を取っている人を見つけたら近づかないようにしましょう。

ニューヨーク旅行の注意事項

ニューヨーク観光が楽しめないほど一日中心配になって過ごす必要はありませんが、自分は外国にいるんだという意識を持ってそれなりの注意を払う必要があります。

全体的な注意点

全体的な注意点としては、常に周囲の状況に気を配るようにして、自分の持ち物から目を離さないようにしましょう。

日本では、喫茶店の場所取りにバッグをそのまま置いて買い物しても心配はほとんどありませんが、ニューヨークでは金目の物やその他貴重品を場所取りに使用することは絶対に避けましょう。

その他の基本的な注意点を以下に列挙させていただきます。

  • 道路や地下鉄で財布やカバンをむやみやたらに広げない。貴重品、携帯電話などをしっかりとしまい外から見えないようにしましょう。
  • 夜に歩く際には建物沿いを歩かない。建物と建物の間に引き込まれることを防ぎます。
  • 観光客の多く集まる場所で地図やガイドブックを広げない。観光客をターゲットにした犯罪に巻き込まれることを避けます。
  • セントラルパークの観光用馬車に乗車する場合には、御者に直接依頼する。公園周辺で声を掛けてくる仲介者とは取引しないようにしましょう。あとで金銭的なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
  • 挙動不審や奇声を上げている人がいたら目を合わせず、できればその場から離れる。
  • 電車でドア付近に立たない。電車のドアが閉まる直前にドア付近に立っている人を狙った窃盗を防ぎます。
  • 人気のない車両、ホーム、通路などを避ける。
  • 信号を渡る時は必要以上に気を付ける。赤信号になる直前、またはなった直後に猛スピードで信号を渡ってくる車や自転車がいます。
  • 公園や路上などの公共の場でお酒は飲まない。日本と違い、これらの行為は法律で禁止されています。

空港でのぼったくりタクシーに注意

基本的に空港に着いてタクシーを利用する場合には、ニューヨークの公式タクシー(イエローキャブ)、またはUberやLyftなどの信頼できるアプリを使用するようにしましょう。

イエローキャブの場合、空港から市内へは定額料金となります。

John F. Kennedy (JFK)空港からマンハッタンへは時間帯によって多少値段が変わりますが合計$60~$70だと頭に入れておくと良いでしょう。

NYCタクシー料金

Taxi Fare - TLC

私は通常空港からの移動にUberを利用するのですが、悲しいことに先日ぼったくりの被害にあってしまいました。

空港に着いてチェックインした荷物を受け取ってドアの外に出るとNYS Traveler Health Formを確認してもらうエリアがあるのですが、そのエリアでUberの予約を取ろうとしたところ話しかけてきた人がいました。

その方曰く、新型コロナウイルスの影響で空港でのUberのサービスシステムが変更になったので、彼が彼のUber端末に直接データを入力し、市内へ連れて行くとの話でした。

警備員も目と鼻の先にいる場所で話しかけられたのと、しばらく日本に滞在していて平和ボケしていたのでついつい彼の言う通り、彼の車でマンハッタンへ連れて行ってもらうことになりました。

彼は運転が非常に荒く、放送禁止用語を連発していましたが、まあニューヨークではよくあることかと思っていました。

しかし、目的地に着くと、何と通常の4倍以上の値段を請求されました。

私は彼が正式なUber運転手ではないと途中から感づいていたので、請求金額の内訳を見せるように言ったり、一般的な値段しか払いたくないと伝え、できるだけ抵抗するようにしました。

しかし、彼はマスクを外して、早口にまくし立ててきたので、私はもしかして彼が銃を持っていたらどうしようとか、車から降りた直後にトランクの荷物が入ったまま逃げられたらどうしようとか気になり始めて結局は渋々お金を払ってしまいました。

皆さんも空港からタクシーを利用する場合にはご注意を!

タイムズスクエア周辺のコスプレに注意

ニューヨークの観光名所の一つであるタイムズスクエアですが、残念ながら軽犯罪が多い場所としても有名です。

タイムズスクエアに着くと至るところに某ねずみキャラクターや某スーパーヒーローの格好をした人達がたむろしています。

彼らは観光客を見つけると一緒に記念写真を取ろうと近づいてきますが、一緒に写真を撮ったら最後、あとで金銭を要求してきます。

私はお金を払ってまでタイムズスクエアでねずみキャラクターと写真を撮りたいんだという方は別ですが、そうでないかたはしっかりとNoの意思を伝えてぼったくりにあわないようにしましょう。

CDの押し売りに注意

タイムズスクエアやメトロポリタン美術館などの観光スポット付近に手渡しでCDを差し出してくる人がいます。

このような状況に直面した場合には必ず受け取りを拒否するようにしましょう。

受け取ったら最後しつこくお金を請求してきます。

中には名前を聞いてきて、CDにあなたの名前を書いて拒否しづらい状況を作ってくる詐欺師もいます。

何とかお金を払わなかったとしても、いろいろと悪態をついてきますので出来るだけ関わらないようにすることが無難です。

ニューヨーク旅行前に準備すべきこと

ニューヨーク旅行に限らず、海外旅行に行くときにはネット環境の確保と海外旅行保険は必須アイテムです。

ネット環境を確保

ニューヨーク滞在中、スマホでネットが常に利用できると調べものをしたり、アプリを使用したり、またいざという時の連絡手段にもなります。

ニューヨークでは無料のWi-Fiスポットが多数ありネット環境は割と充実している方ですが、必要な時にネットが使えないことを避けるために、日本で利用している携帯電話をアメリカでも一時的に利用できるようにしたり、持ち運び可能なWi-Fiポータルを持っていくなどしっかりとネット環境を確保していくことがおすすめです。

万が一に備えて海外旅行保険に加入しておく

日本と違って、アメリカでは医療費が非常に高くなっています。

旅行中に犯罪に巻き込まれたり、事故や病気など万が一の出来事に備えて海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。

クレジットカードに海外旅行保険が付いており大丈夫だという方もいらっしゃいますが、そうでない場合には、または保障内容に不安がある場合には個別に海外旅行保険に加入しておきましょう。

緊急連絡先

盗難にあったり、その他事件に巻き込まれたらすぐに近くの警察に助けを求めましょう。

近くに警察がいない場合の緊急時(警察、救急、消防)の電話番号は「911」です。

電話がつながったら「Japanese, please」と伝えれば日本語通訳につなげてもらえます。

その他、イエローキャブ関係で被害に遭った場合には以下のWebサイトへ相談しましょう。

万が一に備えてパスポートのコピーを出発前に取っておいたり、クレジットカード会社の連絡先を控えておきましょう。

また、何らかの被害に遭った場合には在ニューヨーク日本国総領事館へ連絡しましょう。

在ニューヨーク日本国総領事館

電話番号: (212)371-8222

住所: 299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
(パークアベニュー、48丁目と49丁目の間の東側にあるビルの18,19階です)

開館時間: 月~金曜日 9:30~13:00

ただし緊急の場合は24時間対応
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まとめ

世界でも指折りの観光名所ニューヨーク。

この記事を読んでもうニューヨークへ行く気を失せてしまった方もいるかもしれませんが、その安全性を上回る魅力がニューヨークにはいっぱい詰まっていると思います。

せっかくニューヨークに旅行するなら安全に気を付けて最大限に楽しみましょう!

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