今回はMark Minervini氏の成長株投資法シリーズの第2回目となります。
第1回目を見逃した方は是非下記のリンクからご一読ください。
Minervini氏の投資手法の詳細については是非実際に書籍を購入してしっかりと咀嚼していただければと思います。

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4つのトレンドステージ
前回の記事では、Minervini氏の成長株投資手法「SEPAトレード法」には5大要素があると紹介しました。
この内、今回はSEPAトレード法におけるトレンドについて紹介します。
株価は様々な投資家やトレーダーの思惑を反映してランダムに動いていくように思われますが、 Minervini氏は株価の動きには4つのトレンドステージが存在すると提唱しています。
ポイントをまとめると、株式の購入はすべて第2のトレンドステージ(上昇トレンド)で買うことがオススメ!
第1のトレンドステージ(底固め局面)
第1のトレンドステージは、何カ月あるいは何年と、長期にわたって続くこともあるステージで、市場全体の環境が悪いことによって生じることもあるし、ファンダメンタルズが冴えないために生じていることもあります。
Minervini氏は、この局面にある銘柄については例えファンダメンタルズが抜群に良くても買わないほうが良いとしています。
第1のトレンドステージの特徴
株価は上へも下へも持続した動きを見せず、横ばいに動く
200日または40週移動平均線の近くで上下する
出来高は少ない
底値狙いを狙うことも可能だが、いらいらするだけで実りは少ない
底値で買えても大幅に上昇するまでに何年も待つ必要がある
第2のトレンドステージ(上昇局面)
第2のトレンドステージは、特段大きな予告もなしに急に始まる傾向があり、このステージを狙って銘柄を買うべきとMinervini氏は述べています。
第2のトレンドステージの特徴
大きなニュースはこの時点ではない
出来高がかなり増えて、押し目にはある程度減る
52週安値から少なくとも25~30%(ベストは100~300%)は株価が上がっている
200日移動平均線が上向き(少なくとも1ヶ月以上。望ましくは最低4~5ヶ月)で上昇トレンドにある
150日移動平均線は200日移動平均線を上回っていて、株価は2つの移動平均線および50日移動平均線を上回っている
50日移動平均線は150日および200日移動平均線を上回っていて、株価は50日移動平均線を上回っている
ほとんどの素人はこのステージでは株価が高すぎると感じるが、実際は割安の状態
短期の移動平均線は長期の移動平均線を上回っている(例えば、50日移動平均線は150日移動平均線を上回っている)
現在の株価は52週高値から少なくとも25%以内にある(新高値に近いほどよい)
レラティブストレングス(株価指数と比べてどれほど強いかの指標)のランキングが70以上、望ましくは80台か90台
高値と安値の切り上げが階段状に続いている
下落した週よりも上昇した週のほうが多い
機関投資家の資金が流れ込んで株価が大幅に上昇している場合にはその銘柄に乗ったほうが良い
第3のトレンドステージ(天井圏)
第3のトレンドステージは、銘柄が劇的な上昇をして記事の大見出しになったから知っているという投資家がその銘柄の購入者の大半で、同時に機関投資家が売り抜ける局面で、早いうちに買った賢い投資家は、株価が強い最後の兆候で売り抜けて、利益を確定しています。
つまり、この時点で購入の波に乗ることは遅すぎており、リスクが非常に高いと言えるでしょう。
第3のトレンドステージの特徴
機関投資家たちが売り抜けるステージで、逆にトレンドに遅く乗った個人投資家が買い始める時期
ニュースで話題になる
株価の動きが不安定になり、ボラティリティが高まる
株価が上昇トレンドラインを下抜く
株価は200日移動平均線を下回る
200日移動平均線が横向きになり、やがて下降トレンドになる200日または40週移動平均線の近くで上下する
第4のトレンドステージ(下落局面)
第4のトレンドステージは、EPS上昇の勢いが落ちて、ネガティブサプライズとなる発表が会社からあるステージです。
決算の数字が業績見通しに達しないか、決算前に利益を下方修正して、ウォール街のアナリストから格下げされるなどして、株には売り圧力がかかります。
第4ステージの売りは、売りが枯れてその株に対する関心がなくなるまで、長期に及ぶ可能性があり、その株が無視されるようになると、第1ステージに戻ります。
Minervini氏は、株価が第4ステージにある間は、買いは絶対に控えるべきと述べています。
第4のトレンドステージの特徴
ネガティブサプライズの発表が会社からある
投げ売りが始まる
株価が下がる日に出来高が増え、上がる日に出来高は低くなる
株価の急落を買いのチャンスだと勘違いして、この時点で購入することは絶対に避けるべき
この時点ではファンダメンタルズは関係なく、トレンドが大事
株価は200日移動平均線を下回る
200日移動平均線が下降トレンド
株価は52週安値を付けているか、そこに近い
株価のパターンは、高値と安値の切り下げが階段状に続いている
短期の移動平均線は長期の移動平均線を下回っているニュースで話題になる
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